


2022.10.24
【導入事例 | マイナビ】顧客とのリレーションを強化し、ブランドへの共感を生み出す最適なコミュニケーション戦略のヒントとは
2022年9月6日、WOW WORLD、コネクティ共催のオンラインイベント「DIGITAL RELATIONS 2022 Autumn」を開催しました。本文では、Webサイトリニューアルを実施した株式会社マイナビの青田隆太氏、及び当社代表・服部によるセッションの模様をお届けいたします。
青田氏はサポネットのシステム全体図を示し、会員登録やマイページ、更に資料ダウンロード、セミナー申し込み等に関するページはコネクティのスクラッチ開発によって、また商品ページや記事・コラムページ等のメディアサイトについてはコネクティが提供するCMS(コンテンツ・マネジメント・システム) Connecty CMS on Demandで作成したと解説。これらの開発と併せて、MAにより複数事業部のマーケティングとの連携を実現したこと、商品ページは社内のイベント管理に関する業務システムと連携してページ構成していることなども説明しました。
サポネットは2021年6月にリニューアルを終えました。それまでは新卒採用領域の事業部と中途採用領域の事業部が運営するサイトに分かれ、しかも各サイトが異なるMAと連携しており、マーケティングも別々に行っていました。「事業部ごとに提供サービスに偏りがあり、似たような記事が両方のサイトに掲載されるなど重複も生じていました。また、リード(企業の採用担当者)も重複していることが多く、一元管理できていないことが課題でした」と青田氏は明かします。
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こうした要件を満たすには、デザインが強いシステム会社を探すべきか、システム開発ができるCMSを有する会社を探すべきか悩んだそうです。またCMSやインフラを選ぶ際も、クラウド型CMSを選ぶべきか、システム会社にインフラ構築や保守も含めて依頼しパッケージ型CMSを入れるべきかで検討しました。
同社としては検討にあたって譲れないポイントがありました。「CMSが用意する機能を抜粋して利用するのではなく、ある程度はCMSの機能を利用しつつも、事業戦略に合わせたスクラッチ開発をしていきたい」と青田氏。そのため初期開発で終わりではなく、会員機能拡充など追加拡張の開発に強く、保守性も高い会社を探したところ、「社内のシステム開発としては異例ですが7社に声を掛け、提案をもらった中から、クラウドのCMSを持ちつつシステム開発やインフラ保守もできるという点で、コネクティを選びました」と青田氏は語りました。
また、SFA/CRMも並行して統合するという話があったが、今回、MAにサポネットも含めたさまざまなシステムで管理しているデータを集約しようとしており、リードの一元管理を実現したうえで、新しいSFA/CRMとの情報連携を目指します。「これまで事業部ごとに構築していたものを統合することで、オウンドメディア・MA・SFA・CRMが一体となり、顧客に最適な情報を最適なタイミングで届けることが可能になると考えています」と青田氏は話しました。
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その一方で改善希望としては、ブロックテンプレートに関するルールの柔軟性や申請一覧ページのUI改善の希望があります。しかし同時に、「Connecty CMS on Demandを選んだ理由として、こうした要望がどんどん改善されていく点にあり、クラウドCMSならではの魅力だとも考えているので、いずれリリースされていくと期待している」と青田氏は続けました。
総じて、青田氏は「リリースまで本当にスムーズに進みました。コネクティは当社とだけでなく当社側が選定したデザイン会社やMAの導入支援会社 とも積極的にコミュニケーションをとってくれて、プロジェクトを横断的にまとめていってくれましたし、当社のことをしっかり理解し、意図を素早く読み取ってもらえたのも大きかったですね」と振り返りました。
また「今後さらにコネクティから出されるCDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)等についても紹介を受けており、今回のリニューアルにとどまらず、様々なコネクティからのプロジェクト支援について引き続き期待している」と、青田氏は笑顔を見せました。
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続いて、マーケティング・コミュニケーションのトレンドとして「パーパス」(企業の社会的な存在意義)が重視されていることを挙げ、パーパスドリブンなマーケティングを進めていくには存在意義をストーリーでどう伝えていくかが重要になると語りました。そして、WebサイトやSNS、メールなどチャネルごとに言っていることが異なると、会社への共感が失われ、ブランディングにも問題が起きると指摘。パーパスを起点にコンテンツ・チャネル施策と継続的なコミュニケーション施策を実践して、PDCAを回しながら顧客体験を把握していくことが大切だと話しました。
そして後者のソリューションは Connecty CDP。同じく国産のクラウドサービスです。CDPはWebサイトやアプリケーション、広告・営業データ、POSレジ等のオフライン情報を含め、さまざまな接点で得られた顧客データを統合管理・分析するもの。Connecty CDPは多様なソースを連携して顧客データを収集し、多角的分析を行い、自動的にセグメントを抽出して、必要な施策への落とし込みまでトータルにつなげられるマーケティング基盤だと服部が解説しました。
最後に服部は「共感を生み出すパーパスドリブンなコミュニケーション実現に向け、同じ体験を各チャネル共通で提供していくには、CMSによるコンテンツ統合とCDPでのデータ分析・活用が有効です」と語り、コネクティでパーパスドリブンなコミュニケーション戦略を実現した事例等を紹介しました。
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※本記事はマイナビニュース運営のビジネス情報メディアTECH+に掲載された「DIGITAL RELATIONS 2022 Autumn」のイベントレポートより抜粋したものです。